住宅の省エネルギー基準は、
昭和55年に初めて制定された基準:通称「(旧)省エネルギー基準」(昭和55年基準)
平成4年に改定された基準:通称「新省エネルギー基準」(平成4年基準)
平成11年に改定された現在の基準:通称「次世代省エネルギー基準」(平成11年基準)
の3種類があります。改定されるたびに内容は強化されています。
そもそも「省エネルギー住宅」とは、家庭におけるエネルギー消費をより少なくして、地球の限りあるエネルギーを守ることを目的としています。家庭におけるエネルギー消費とは、様々な家電製品、暖冷房、給湯などですが、省エネといってもこれらの家電製品の使用を控えるとか、寒くても暖房やお湯を極力使わないとかいうことではありません。(もちろんムダ使いはいけませんが。)室内は快適に保ちながら、使用するエネルギーを少なくできる住宅をつくることが必要になってきます。そんな住宅の仕様を示したのが、上の「省エネルギー基準」です。
省エネルギー基準の主なものは住宅の断熱化です。家庭で消費されるエネルギーの63%は暖冷房と給湯といわれていますので、住まいの断熱性能を上げることで熱が外に漏れるのを少なくできるからです。
「次世代」省エネルギー基準とは
ではなぜ3種類もあるのか?最初の基準制定は第二次オイルショック、新省エネ基準への改定は湾岸戦争がきっかけになっていますが、次世代省エネルギー基準が必要となったことがらは、地球的規模の温暖化防止の動きです。
わが国も協力して対策を取ることが強く求められているなか、確実に二酸化炭素の排出を減らすには、誰でもが採用できる対策を示さなければなりません。二酸化炭素の発生主因である化石燃料をもやして電力や他のエネルギーを得ている割合の多いわが国では、一軒一軒の住宅のエネルギー消費を抑えることが、ゆくゆくは多量の二酸化炭素の排出削減につながります。そのための新たな基準が必要となりました。
次世代省エネルギー基準では、根本的にエネルギー漏れのない良質な断熱性能を持った住宅の基準となるよう見直し・強化されており、新省エネルギー基準と比較して暖冷房のエネルギー消費量を約20%削減することを目標としています。これは、欧米先進国のレベルとほぼ同じになっています。
次世代省エネルギー基準などの具体的な内容は下記のページもご覧ください。
(財)建築環境・省エネルギー機構
(社)日本建材・住宅設備産業協会
ライフサイクルコストとは、製品や構造物などの費用を製造~使用~廃棄の段階をトータルで考えた費用、訳して「生涯費用」ともいうものです。
住宅におけるライフサイクルコストでは、建物の企画・設計に始まり、竣工、運用を経て、寿命がきて解体処分するまでを住宅の生涯と定義して、その全期間に要する費用を意味します。
ライフサイクルコストは、初期建設費であるイニシャルコストと、エネルギー費、保全費、改修・更新費などのランニングコストにより構成されます。その中で、建築費は全コストの4分の1程度に過ぎず、残りの4分の3近くはランニングコストだとも言われています。建設の初期投資を抑えただけでは、その後に発生する改修・維持・管理にかかるメンテナンス費用が逆に増えることもあり、ライフサイクルコストが逆に増加することにもなりかねません。そのため、ライフサイクルコストの低減を図るには、企画・計画段階から、全費用をトータルに検討することが必要といわれています。
※ただし、住宅のように長期間使用するものの場合、燃料費の高騰など初期建設時には想定外の費用がかかることがあり、計算に誤差が生じる可能性が高くなります。◆室温
身体の表面から空気へ熱が伝わるため、
暖房期間の適温は18℃~20℃。
◆ふく射
体温よりも低い物体へ熱移動が起こるため、
ふく射熱を受けることで暖かさを感じます。
◆空気の流れ
皮膚から水分が気化するときに熱が奪われるため、
空気の流れ(気流速)が大きいと寒く感じます。
◆湿度
皮膚から水分が気化するときに熱が奪われるため、
30~50%が適切な範囲。
心地よさのために大切なのは、人の温感に関する4つの要因。温度・湿度・ふく射熱・空気の流れをバランスよく調和させることが大切です。
これからの住まいづくりのために、私たちができることってなんだろう?
地球温暖化、オゾン層破壊など、今、地球環境は悪化の道をたどっています。2005年「京都議定書」が発効され、地球規模でCO2削減などの目標値が発表されました。
住宅においても国土交通省は、2008年までに「次世代省エネルギー基準」適合住宅を普及率を5割まで上げるという対策が発表され、地球環境に適応した住まいが求められています。それは政府の「200年住宅」政策として具体化しつつあります。「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」では、耐久・省エネなど一定以上の性能を備える住宅を「長期優良住宅」として認定し、確認申請の省略や優遇税制などにより普及を促進する方針が見えてきました。(2008年2月現在)
また、地震や洪水など、自然災害がこのところ頻発しており、今後の住まいを考えるにあたり、地球との共生、人が安心して暮らせる住まいが必要になってきています。
- 地球環境問題:地球温暖化やオゾン層の破壊、酸性雨などの環境問題は今や国際的な重要課題です。
- 資源・省エネルギー問題:資源・エネルギーの大半を国外に依存する日本では、その消費のあり方に長期的な視野に立った対策が求められています。
- 住宅問題:高齢化や少子化などの社会背景から、健康・快適化を重視し、自然環境との調和に配慮した、より質の高い住宅の供給と居住環境の整備が求められています。
私たち住建システム株式会社は、リヴシステムの提供、それからさらなる「環境共生型住宅」支援商品の開発を通じ、よりよい住環境づくりを考えます。
まず最初に!電源が切れていないか確認してください。
①分電盤のバーコ専用200Vブレーカーが『OFF』になっていないか?
もし通電状態であればブレーカー切断またはコンセント引き抜きで電源を一旦切って、
ファンモーターを手で反動をつけて回転させてみて、軽く音もなく廻るか回転の滑らかさを
確認します。
②異音もなくモーターが滑らかに回転するのであれば再通電する。
以上の電源ON/OFF操作で単純なモーター電源休止(加熱防止サーモによる停止)
状態は、再び通電状態にリセットされます。
③それでも運転しない時には、施工してもらった業者を呼んで、リモコン内の菅ヒューズが
切断していないかを確認してもらってください。(落雷でもヒューズが切れます)
④モーターがまったく運転しない時の原因は、電源を切った上でモーターを手で廻した場合に
異音がしたり重く廻る場合は、ベアリングの磨耗又はコンデンサーが原因として
考えられます。
或いは、電気ジョイントボックス部で電圧を計測した場合に(0)Vの場合は、リモコンの
トランス損傷や配線の異常が考えられます。
注意:これら③④に関する点検は、高圧感電する危険を伴いますから必ず専門業者に
依頼してください。
メンテナンス方法:排気バルブDAV-100(排気口)
お手入の手順
①排気バルブは少しずつ引張ると抜けます。
②中性洗剤で洗います。
注:アルコール系の中性洗剤はフィルターを溶かしますので使用禁止。
③清掃する際に排気バルブの真中にあるコーン(円盤)を
回転させない用にご注意願います。
メンテナンス方法:Fresh-90(新鮮外気取入口)
お手入の手順
①前フタを左右に少しずつ揺らしながら手前に少しずつ引きよせます。
②外れたふたの中央の上部と両側の3側面に連続しているフィルターを取外します。
③フィルターを水で軽く押し洗いする。水分を除去してから元に戻す。
注:アルコール系の中性洗剤はフィルターを溶かしますので使用禁止。
石鹸は可。
注:別売りの環境(花粉)フィルターは使い捨て型ですから、洗えません。
メンテナンス方法:Fresh-80(新鮮外気取入口)
お手入の手順
①ひもを引き前フタを開く。
②フタを押し付けたまま時計の針回転方向に右に廻す。
(後で取付ける時は左廻しです。)
③手前に引くとはずれる。
④フィルターを水で軽く押し洗いする。水分を除去してから元に戻す。
注:アルコール系の中性洗剤はフィルターを溶かしますので使用禁止。
石鹸は可。
注:別売りの環境(花粉)フィルターは使い捨て型ですから、洗えません。
バーコマルチポート80の1ヶ月の電気料金目安
【留守モード】で24時間運転した場合。
80㎥/h 17W/h=12.2Kw/月×20円/Kw≒244円
【在宅モード】で24時間運転した場合。
ダクト接続換気量㎥により次の6つから選択。
110㎥/h 20W/h=14.4Kw/月×20円/Kw≒288円
115㎥/h 24W/h=17.3Kw/月×20円/Kw≒346円
126㎥/h 27W/h=19.4Kw/月×20円/Kw≒388円
140㎥/h 35W/h=25.2Kw/月×20円/Kw≒504円
166㎥/h 46W/h=33.1Kw/月×20円/Kw≒662円
191㎥/h 55W/h=39.6Kw/月×20円/Kw≒792円
【最大モード】で24時間運転した場合。
216㎥/h 72W/h=51.8Kw/月×20円/Kw≒1,036円
メンテナンス方法:バーコマルチポート80本体
お手入の手順
①本体前面のフタを開ける。
②ファンケースのフタを開ける。
③送風ファン(羽根)を取りはずす。
☆工具なしで分解できますから、汚れたファン(羽根)を簡単に中性洗剤で気持ち良く洗えます。(但しモーター部は水洗いできません)
省エネルギー性能
室内外かの温度差が1℃の時、建物内部から外界へ逃げる熱量の合計を延べ床面積で除したもの。
☆数値が小さいほど、建物からの熱損失量が少なく、省エネルギーである。
隙間の状態を表し、通気特性式を対数で表した場合の直線の傾き
一般にnは1~2の範囲をとり、それぞれの隙間が極めて狭い場合は1に近づき、広い場合は2に近づく。
総相当隙間面積αA(c㎡)を建物外皮内の実質延べ床面積S(㎡)で除したもの
簡単に言えば、1㎡当りの隙間面積
☆この値が気密性能を表す数値で、省エネルギー基準において、Ⅰ、Ⅱ地域では2.0c㎡/㎡
その他の地域では5.0c㎡/㎡以下と規定されています。
【暖房の分類】
◆自然対流・ふく射式暖房
【放熱器の種類】
◆パネルヒーター
【暖房の効果・快適性】
◆室内は均一に暖まる。パネルヒーターは、表面から直接ふく射熱が出るので、室温が多少低めでも暖かく感じる。窓からのコールドドラフトも止められ、室内はより均一に暖まる。足元も暖かく快適性に優れている。
◆建物全体をクリーンかつ効率よく暖房するのに適し、局所暖房には適さない。
【室内環境・衛生面】
◆各部屋ごとに設置することにより、どこにいても2℃~3℃差の中で均一に暖めることができる。
◆浮遊塵埃量が比較的少ない。
【熱源】
◆電気・ガス・灯油が使用可能。
【室内の制御性・経済性】
◆ボイラーの送水温度設定と各部屋に設定された機器についたサーモにより部屋ごとに温度設定可能。
◆室温は部屋ごとに制御ができ多少低めでも暖かく感じられるので、燃焼費の節約ができる。
【設置スペース】
◆壁面設置となるので家具等の配置企画が必要。
◆熱源器としてボイラー(灯油使用の場合タンク)が必要。
◆基本的には取り外しができないが、タイプによって対応可能。
【耐久性】
◆可動部が殆どなく、故障が少ない。放熱能力の低下もない。
◆本体30年以上・ボイラー10~15年前後
必要換気量(㎥/h)とは
必要換気量(㎥/h)=換気回数0.5(回/h)×床面積(㎡)×天井高さ(m)
必要換気量の計算には換気回数0.5(回/h)を用います。
※換気回数0.5(回/h):換気扇等を1時間動かしたとき、居室の空気の半分(0.5)が外の空気と入替わることをいいます。
例 換気対象範囲の床面積40坪(132㎡)
平均天井高さ2.5mの場合
必要換気量(㎥/h)=0.5回/h×132㎡×2.5m
=165㎥/h
しかし、たとえ家全体でこの必要換気量を満足していても、それでけでは全般換気をしていることにはなりません。
給気は居室毎、排気は場所毎に換気量を設定しその合計で必要換気量を満足するように計画します。
省エネルギー性能
室内外の温度差を1℃とした場合に単位面積当たり1時間当たりにその部位を通る(貫流する)熱量。
☆数値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高い。
省エネルギー性能
1時間当たり温度差1℃のとき、ある厚さの壁体の単位面積当たりの熱の伝わりにくさ。
☆数値が大きいほど、熱の通過に対する抵抗が大きく、断熱性能が高い。